日帰り温泉と父と

前回に引き続き、

今回は山梨へ温泉に行ったおはなしです。


末期がんの父の提案で、

急きょ山梨の温泉へ行くことにしました。


父は抗がん剤治療を受けながら、

残された時間の限り、

できることを楽しみたいんだな~と思いました。


父と母とわたし3人は、

実家である栃木県から

山梨にある「尾白の湯」 へ向かいました。

東京にいる夫とは現地で合う予定にしました。


癌患者の温泉入浴は禁忌なのですが、

父の自己責任ということで、

体調と相談しながら無理をしないように伝えました。

父は温泉が大好きなんです。


その後は温泉からほど近い

「尾白川渓谷」の入り口付近を散策しました。

ここは途中から、

本格的にトレッキングするような山道になるので、

わたしたちは山道の入り口まで行って折り返しました。


この渓谷の近くにある「甲斐駒ヶ岳神社」は

多くの自然霊が祀られていて、

静かで優しい場所でした。


この付近は、

南アルプスの美味しい水で有名で、

渓谷に流れる水もエメラルドグリーンだし、

滝も多く龍もたくさん祀られています。

夏のトレッキングに良い場所だと思いました。


ここで両親と別れ、

わたしたちは東京へ戻り、

父と母はホテルで一泊して帰ることにしました。


以前の父は健康など気にせず、

お酒や煙草など好き放題でした。

癌を経験し、

死が目の前に差し出されると、

俄然、「生きる」を全力で始めるものですね。


抗がん剤を投与し弱りながらも、

行きたい場所へ自分で運転して旅行を楽しみ、

そう出来るように養生を始めた、

生きる意欲の凄まじさに圧倒されます。


「お父さんの生きたいように、どんどん生きて欲しい。」

そう思いました。


抗がん剤はやめるように言いたかったのですが、

父の生きるをあるがままに応援しようと思いました。

Samawellbeing

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