変態
タイトルが「変態」だと、
ちょっとおかしいですね。
蝶は、
蝶として生きる前に、
一週間ほど蛹の時間を過ごします。
幼虫だったプニプニの体を、
木などに固定し、
そこから徐々に、
硬い殻に包まれた蛹に変化します。
そして、
殻の中で、
自分をドロドロに溶かし、
再構築するんですよね。
そして、
適切な時を得て、
蝶に成長する過程
これを「変態」と言うそうです。
人間の心の進化も「変態」に似ていると思いました。
はらぺこ青虫みたいに
むしゃむしゃと経験を貪り、
時期が来て、
経験のすべてを、
自分の中でドロドロに溶かし、
新たに自分で再構築する。
自分にしかできない作業。
頑なな殻にこもり、
ドロドロになって、
「そうだ、このドロドロがわたしで、
わたしの地上での経験すべてがないまぜになって、
新たな自分を形作るんだ。」
そう思えるようになったとき、
経験のすべてを包み込むとき、
人は自分の魂をたずさえて、
新たな飛躍として、
蝶のように飛べるんじゃないかな?
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