わたしが諦めたらあなたは目覚めた

今日は「おはなし」です。



あるとき、

おしっこがしたくてたまらない人がいました。


「おしっこ!おしっこ!漏れちゃうよ~!」

って叫んでいたんです。


そこに通りかかった人が、

慌ててトイレを探し回りました。




「あった!」


トイレを見つけた人は、

おしっこがしたくてたまらない人を

トイレに連れていきました。

そして、


「どうぞ、心おきなく、、、」


ってドアを閉めたんです。




それなのに、


「おしっこおしっこ漏れちゃう~!」

って叫ぶんです。


それでまた、


「どうしました?」

って聞くと、


「漏れちゃう漏れちゃう!」

とただ慌て続けるのです。


仕方がないので、

パンツを下げて、

便座に座らせ、

今度こそ、


「ごゆっくりどうぞ。」

って促しました。




それなのにまた、

「おしっこ漏れちゃう~!!!」

ってトイレの中で騒ぐんです。




ふと、






「この人は、、、

排尿の経験がないのでは?」




という考えがよぎりました。


そこで、

おしっこが漏れちゃう!

って叫ぶ人に

冷静に話しかけました。




おしっこは、肛門付近の筋肉をゆるめ、
その内側にあるおしっこの通り道、
尿道をひらきます。

ゆっくり呼吸して!

やってみてっ!

ねっ!



と言って、

もう一度トイレのドアを閉めました。




それなのに



「漏れちゃう漏れちゃう~!」

と騒ぐのです。




なので、

一呼吸おいて、

トイレの中で騒ぐ人に言いました。





「わたしは、おしっこがしたいあなたを

トイレに連れて行き、

便座に座らせるまではできます。

でもね、

残念だけど、

あなたの代わりになって

おしっこをすることができないのですよ。

だから、

がんばって!

って言うことしかできないんです。

ごめんなさい!」





そう伝えると、

トイレの中がしずかになりました。




「大丈夫かな?」

と心配になり、





「し~こいこいこいこい、、、」




と心の中で祈りながら、

ぼんやりと過ごしていました。


すると、、、





「じょ~~~!」


っていう音が聞こえ、





「はぁぁぁ~♪」


という気持ちの良さそうなため息が聞こえました。



そして、

トイレから出てくると、



「ありがとうございました!

とってもすっきりしました!

今までおしっこをしたことがなかったのです。

なのでそれがどんなものか知りませんでした。

出すことで楽になりました!



そう言って、

とてもいい笑顔で立ち去られたのです。












このおはなしはね、




何が恐いって、





人は、



味わったことのない

得体の知れない幸福


が一番恐いんじゃないかなって、、、







今が苦痛でたまらない。


だけど


そこから逃れたからといって


この先に何があるのかも分からない


だから怖くて


先に進めない。




そして今、

苦痛の代償に受け取る

外側の安定に依存する。



だから、

苦痛だけが取れればって思うんですよね。



わたしもずっとず~っと

そう思ってきました。




だけど、




どんなヒーリング、カウンセリング、セラピーを受けても、

最終的な行動に踏み切るのは

本人次第

って思うんです。




そしてね、

これを言ってしまったら、

絶望に臥してしまうのでは?

って

怖かったんです。




でもね、

伝えてみたんです。








ここに、


あなたが設定したゴールがあるとします。


そのテープは


わたしには切ることができなくて


出来るのはあなたなんです






しばらくの沈黙のあと、




その方は、

だれの力を借りるでもなく、

瞳の奥に力を取り戻したような


そんな

気がしました。

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