星屑になる前のおはなし

今日はおはなしです。

わたしたちが星の屑になるよりも

ずっとずっと前の遠い記憶のおはなし。


むかしむかし、

わたしたちは肉体を持たない

宇宙に漂う意識でした。


その意識は、

宇宙に漂う星屑に憧れを抱きました。

実在するものへの憧れです。


そんな憧れを抱きながら沢山の星をまわりました。

そして

地球という星に興味を持ちました。

この星に実在し、

自分が何者であるのかを知りたくなったのです。


「私は誰?」


母体を通して生まれ、

自分を知るための一生が始まりました。


あるとき母に

「あなたはとても優しい子ね。」

と褒められ、

それがとても嬉しかったので、

「わたしは優しい」

ことが自分であると理解しました。


不安になると、

母に優しさを投げかけ、

「お母さん見て!わたし優しいでしょ?」

と認めてもらうことで実在の価値を見出そうとしました。


次第に不安は

「優しくないわたしは実在する価値がない」

と優しさを自分に負すようになりました。


優しくなければいけないと自己犠牲を払うようになり、

優しい自分でいることが苦しくなりました。

心と身体のバランスが崩れ、

体調を崩すようになり、

病気になりました。


病気になり、

人に与えられる優しさがなくなり、

実在の価値がない自分に絶望しました。

生きる意味を模索しはじめましたが、

取り留めのない考えにくたびれました。


そして

自分に嫌気がさし、

生きることも嫌になり、

すべてをあきらめようと思い立ちました。


そのときに、

心の片隅にほんの少しだけ

過去に漂っていたころの

宇宙の意識が顔をのぞかせたのです。


「わたしは誰?」


母にかけた優しさが喜ばれ、

誰かのために優しく生きることを選んだ自分に気づきました。


そして

病に伏した弱い自分を見て、

自分に対する哀れみの涙がこぼれ落ち、

はじめて自分自身をいたわりたいと

自分への優しさを感じました。


心身ともにゆっくり休み、

自分の身体を抱きしめ、

「今のわたしが欲していること」

に忠実に行動してみることにしました。


病は治癒へと向かい、

心は元気を取り戻したとき、


ふと、

「わたしは誰?」

が顔をのぞかせました。


「わたしは実在する宇宙意識、

この世のすべてを楽しむためにここにいます。」


そう自分に答えました。

そのとき、

胸の辺りの空虚な感覚がとても清々しく

不思議な優しさにつつまれたのでした。


おしまい

Samawellbeing

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